高知県で暮らした数年間で、空気と水がいかに私たちの体にとって大切であるかを実感しました。
実際のところ今でも田舎ぐらしに戻りたい最大の理由は、新鮮な空気ときれいな水にあるのだと思います。
人間の体の約7割が水
人間の体は約7割が水分だと言われています。
具体的には成人の場合男性で約60%、女性で約55%、幼児で約70%、新生児では約80%が水分です。
体重が70kgの男性でなら、約42リットルの水分が体に含まれていることになります。2リットルのペットボトルで21本分ですから相当な量になります。
毎日約2.5リットルの水が入れ替わる
人間の体からは1日尿や便で1.5リットル、汗で0.5リットル、呼気から0.5リットル、合計で約2.5リットルの水が排出されます。
一方で私たちは飲み物から1リットル、食べ物に含まれる水分1リットル、体内でタンパク質や炭水化物、脂肪などが燃えてでる水分0.5リットルを補給しています。
毎日約2.5リットルの水が体内で入れ替わっているのです。
私たちの生きる世界は、水の世界と言えます。人間の身体の60%以上、植物に至っては90%以上が水分です。水は地球の生態系をつなぎ、この世界の生命の鎖を作っていると言えるでしょう。この鎖の輪の中に、私たち人類も入っていることは言うまでもありません。
ですから、問題はこの水なのです。
『水の記憶が病気を治す(増田寿男著)』
どのような水を、どうやって取り入れるか
私たちの体の大部分を占める水。どのような水を、どうやって取り入れるのかが重要なのです。
昔は「安全と水はタダ」と言われていました。しかし今や、特に都市部に暮らす人たちにとって安全も、そして安心な水もタダでは手に入らなくなってしまいました。日本の水道水は世界で最も塩素注入量が多い水だと言われています。
単なる水というよりも「生きた水」を取り込む必要があります。
生きた水を取り込むって、何でしょう?
それは食べ物のこと。ほら、さっき言ったでしょう?
「キュウリ95%、トマト94%、レタス96%」…。
何がステキって、野菜の水分は、それぞれの野菜を生かしていた水です。生かすために必要なすべてを持っています。『「3つの体液」を流せば健康になる!(片平悦子著)』
生きた水を取り込む
私たちが野菜を食べるとき、野菜ではなく、その野菜に含まれる水分を摂取しているのです。ですから何の野菜を食べるかよりも、どんな環境でどう育てられた野菜を食べるか、ということの方が重要になってくるのです。
もちろん毎日1リットルを補給する飲み物の方も「生きた水」で取り入れる必要があるのは言うまでもありません。